登山:瑞牆山

山梨県 北杜(ほくと)市にある標高2,230mの山、

瑞牆山(みずがきやま)に登りました。

都内から日帰りで行くにはぎりぎりの立地。

ぎりぎりで行って、ぎりぎりで帰ってきました。

この山は、私には最高でした。

またいつか登る予感がしっかりめにしています。

瑞牆山の魅力をお伝えしつつ、

これから登りたい方の参考になるように

記事に残します。

準備

●すること

・特急あずさの予約

・登山計画の作成

・Wi-Fi環境で地図のダウンロード

※YAMAPというアプリを使っていますが、

山梨県はYAMAPと協定締結をしていないため、

YAMAP経由で山梨県へ登山計画を

提出することができませんでした。

今回は、「山と自然ネットワーク コンパス

というサイトから提出しました。

●持ち物

・行動用ポーチ

・行動食(個包装のおやつなど)

・保冷バック

・パウチのアクエリアス(冷凍) ←保冷バックの中で保冷剤代わりにもなる。

・帽子

・サングラス(日差しが強いと気分が悪くなってしまうため)

・日焼け止め

・ゴミ袋(小さめのスーパーの袋×2)

・登山靴(行き帰りはクロックス派)

・登山用靴下

・ハンカチ

軍手(瑞牆山は鎖場あり)

・ウエットティッシュ(使用する分だけジップロックへ)

・ポケットティッシュ

・ミニ財布(保険証、現金、100円玉) ←お財布代わりにカードサイズのジップロック。少しでも荷物を軽く。)

・目薬(コンタクトをしたまま道中居眠りすると目が乾いてつらいから)

・薄手のレインウェア

・トレッキングポール

・モバイルバッテリー(充電)

(・ウェアラブルカメラ(充電、マイクロSD))

●コンビニで買ったもの(登山口の最寄駅はコンビニ無し)

・水500mL×2本

・特急あずさで食べる朝ごはん

・山で食べるお昼ごはん(割り箸)

新宿駅〜韮崎(にらさき)駅

午前5:45起き。

新宿まで出て、

特急あずさに乗ります。

7:00新宿駅発、8:36韮崎駅着予定。

わくわくしながら朝ごはんを食べていましたが、

初めは順調だった特急あずさが、

中央線の遅延の影響を受けて、

ずるずると遅れ出しました。

登頂を諦める私たち、

のんびり温泉地観光を楽しむ私たち、

登山ウェアで富士急を堪能する私たち…

いろいろと頭をよぎりました。

8:50発の始発バスに乗らないと

下山後の終バスに間に合わないのに、

目的地の韮崎駅に着いた時には

9時を回っていたと思います。

韮崎駅の改札で、同行者の友人と合流。

ダメ元でバス乗り場に走ってみる。

なんと、1時間に一本しかないバスは

私たちを待ってくれていました。

他の登山者も乗せて、

こぢんまりとした頼もしいバスが出発。

もしかしたら頂上に立てるかもという

淡い期待でいっぱいになりました。

韮崎駅〜登山口(瑞牆山荘)

暴走バスは、走る、走る。

ぎりぎり座れて、助かりました。

登山口まで、1時間20分。

乗客は20名ほどいて、

全員登山者でした。

ノイズキャンセリング機能付きの

AirPodsにしてよかった。

それでも時折聞こえてくる運転手さんの

案内に耳を傾けて、

ハイジの村に咲くバラを見たり、

窓の遠く向こうに見える

南アルプスの稜線に想いを馳せたりしました。

暴走バスは山道を

素晴らしいハンドル捌きで飛ばしてくれて、

なんと本来の到着予定時刻である

10:09にほとんど遅れず、

登山口(瑞牆山荘)に

到着してくれました。

運賃(片道2300円)は後払い。

現金かPayPayか選べます。

私のスマホは電波が通じたので、

車内に掲示されているQRコードを読み取って

PayPayで支払いをしました。

(参考:時刻表(韮崎瑞牆線)

スタート地点である瑞牆山荘で

トイレに行き(ぴかぴか!協力金100円)、

登山靴の紐を結んで、

私たちの旅がおおむね時間通りにスタートしました。

登山口(瑞牆山荘)〜山頂

ふかふかの土の道を、進む、進む。

久しぶりのしっかりめの登山は、

スタートから快調でした。

少し進むと、登山らしい道になって、

木の根を避けながら

細い道を登って行きました。

度々、大きな岩に出くわしました。

かっこいい。

もう少し進むと、

急に景色がひらけて、

とんでもない岩の、これは、なんだろう、

崖か、山か?

魔王の住処が現れました。

これが自分たちが目指す山頂なのか、

分からないまま、先を目指します。

岩峰(いわみね)群、と呼ぶらしいです。

11時ごろ、ちょっと早い気もしましたが、

富士見平小屋に着いたので、お昼にしました。

メニューがすごい!

チャイティー(1000円)と、

道中で食べるフルーツパン(500円)を

購入しました。

他の方が注文していたカレーとコーヒーも

とっても美味しそうでした。

提供に時間がかかるため、

急いでいる方は注意です。

フルーツパンは、私たちが

購入したもので最後でした。やったー。

キャンプ場ということもあり、

気分よく腹ごしらえできました。

ここが、最後のお手洗い(協力金100円)。

最高の山小屋vsトイレが怖い

で釣り合いがとれるほど、

食事は素敵だったけど

トイレは怖かったです…

(でも、とてもありがたいね…)。

再スタート。

土と木の根の道を登ったり下ったりしました。

水辺の上を、石を選んで歩く場面もあり、

高尾山を思い出しました。

一際大きな岩に遭遇。

桃太郎岩と呼ぶそうです。

たしかに!

次第に岩場が増え、

鎖場も何度かありました。

百均で購入した軍手ですが、

滑り止めがついていて

快適でした。

リーチが短い私は、

頂上までの後半の道のりは

トレッキングポールをしまって、

ほとんど手足でよじ登りました。

頂上まであと1時間くらいかな?

そろそろあと1時間かな?

を何度か繰り返して、

さすがに頂上が遠くなくなってきたころ、

すれ違った登山者が

「あとはしご3つです!」

と教えてくれました。

「ありがとうございます!」と

返事した私たちでしたが、

はしごがマジのはしごなのか、

登山用語なのか分かりませんでした。

「はしご」は、本当にはしごでした。

残り二つ通ったら頂上。

気の利いた情報でした。

岩場をひたすらよじ登ったと思ったら、

たまに景色がひらけたり

土と木の根の道が出てきたり。

飽きさせない山でした。

14時ごろ。

あー、なんか、そろそろ山頂っぽい。

という予感が当たり、

広い岩場の山頂に到着しました。

少し登っててっぺんまで行くと…

とんでもない絶景が。

さすがに怖い。

あまりの美しさと、

一歩間違えたら死んでしまうという恐怖で、

へらへらと笑いが止まりませんでした。

いつも心強い友人は、

「そんなに傾斜もないし大丈夫だよ」と

すらりとした脚で立っていました。

私は地面から手を離すことができず、

這って移動しました。

無様…。

ああでもやっぱり、

高いところは大好きで、

ごつごつとした迫力のある岩もかっこいいなと

再認識しました。

下山

来た道を戻ります。

韮崎駅までの終バスの出発時刻は

16:30。

行きと同じ道を、下る、下る、

たまに登る、下る。

登りの途中に買った

フルーツパンを食べて

小休憩を挟みつつ、

時間に追われているので

急ぎ足でどんどん下る。

変わらず前向きな友人に

ちょっとだけ疲れの表情が見える。

前は頼りにしてばかりで、

そんなこと気づかなかったな。

なんか私は結構元気でした。

岩場が多くて楽しいのかも。

膝の痛みから目を逸らしつつ、

富士見平小屋のトイレもスルーして、

どんどん下る。

最後は運動が苦手な私たちなりに

残りの体力を振り絞って

バス停へダッシュ。

16:27。

登山リュックを半ば放り投げて

瑞牆山荘のトイレで用を足し、

クタクタの登山者を

座席数ぴったりに乗せた

こぢんまりとしたバスに

乗り込みました。

あー、明日の仕事に行けそうでよかった。

月曜日の朝に、瑞牆山荘から

職場に電話をかけるなんてことにならなくて

よかった。

韮崎駅〜帰路

くたくたのバスが韮崎駅に着いて、

再び料金を支払って

下車しました。

下山の勢いのまま飛び乗ったので、

足を拭いてクロックスに履き替えたり、

トレッキングポールを仕舞ったりといった

身支度をようやくできました。

帰りの特急あずさの予約ページを見てみると、

一時間以上先まで随分と埋まってしまっていました。

急いでいるわけではないし、

帰れるだけでありがたいし、

勝沼ぶどう郷駅や大月駅を通って

のんびりと各停に揺られて帰ることにしました。

駅の近くのパン屋さんで買った塩パンが、

本当に美味しかった。

塩パンの空洞には、

登山後にほしいものが全て詰まっているようでした。

家まで3時間半。

不思議と一睡もしませんでした。

いい友達をもったなあ。

あー、楽しかった。

ゆずゆ

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Posted by ゆずゆ